永原研M1学生の自主ゼミ、第1回を開催しました!

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永原研M1の飯田昇冴です!

今日は課題図書の序章を読み、みんなでディスカッションを行いました。

PISAやDeSeCo、コンピテンシーなど教育分野でよく耳にする用語について整理することができました。
何となくはわかっているけど説明はできない概念を明確にすることが自主ゼミの基本方針です。

以下はざっくり内容のまとめです。

 

・1993年、マクレランドが「学力と仕事の能力は関係ない」と主張し、コンピテンシー概念を提唱。
・1997~2003年、コンピテンシーを定義・選択するDeSeCoプロジェクトがOECDで実施される。PISA(ピザ)などの国際的調査の理論的根拠としてコンピテンシーを整理することがミッション。
・PISAが登場するまではTIMSSなどの数学・理科など国際的にカリキュラムが似ている科目のみが国際的調査の対象だった。
・コンピテンシーの中から、学習可能、高次のスキルを含むなどの諸条件を満たしたものをキー・コンピテンシーとした。
・21世紀型スキルは20世紀後半のICT普及に伴い各研究者から提案されたものの総称。個人間スキル(人間関係構築など)と個人内スキル(メタ認知など)が重要視される。
・コンテンツ・ベース(何を教えるか)からコンピテンシー・ベース(何を身につけるか)への教育の転換と言われるが、二項対立として捉えてはならない。依然としてコンテンツは重要。
・本書のタイトルにある2030プロジェクトは東日本大震災がきっかけ。日本が積極的に議論に参加。プロジェクトのテーマの一部「態度及び価値観」は日本の意見を反映したもの。

 

ディスカッションでは、PISA以降の国際的調査の進化可能性、「関心・意欲・態度」の評価方法、タブレット導入後の学校教育の現実と理想などについて話し合いました。

来週は第1章の内容になります。